<この記事を書いている人>
◆ 元転職エージェント(歴16年)&自身も5回の転職を経験。
◆ 転職系の企業メディアの監修・コラム寄稿も実績あり。
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今回の記事では、転職サイトで見つけた年収の高すぎる求人。
そこに潜むトリックや危険性を解説します。
これを読めば・・・
この記事を読んでいただければ、年収額にとらわれる事がなくなります。
長く楽しく働ける環境と出会うことができ大切だということが理解できます。
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【2024年最新】第二新卒・短期離職向け転職エージェント15選+α
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こんな方にオススメ
- 転職サイトを使って転職活動をしている
- 求人を探していて好条件のものがあると怪しく感じる
- 給料は高い方がいいけど長く続けられる転職がしたい
目次
【転職】高収入の求人が怪しい!「4つの確認点」で内容を見極めよう
転職では年収アップを理由にする人が多数
転職サイトを眺めていると、たまにすごい高収入の求人を見つけることってありますよね。
それをみた時あなたはとりあえず応募してみますか?
先に結論からお伝えします。
「年収額」だけに飛びつくと・・・
注意
下手をすると「二度とその額を得られない自分」を作ることになる危険性があります。
どうせ転職するなら少しでも給与の高いところへ行きたいと思ってしまうのが本音ですよね。
リクナビNEXTが行った転職理由のアンケート。
下記の表をご覧ください。
転職理由ランキング(複数回答可) | ||
順位 | 転職理由 | 割合 |
1位 | 給与が低い・昇給が見込めない | 32.8% |
2位 | 昇進・キャリアアップが望めない | 25.2% |
3位 | 社内の雰囲気が悪い | 23.4% |
4位 | 尊敬できる人がいない | 22.9% |
5位 | 業界・会社の先行きが不安 | 22.4% |
6位 | スキルアップしたい | 22.2% |
7位 | 人間関係が悪い/うまくいかない | 20.9% |
8位 | 評価方法に不満があった | 20.7% |
9位 | 肉体的・精神的に辛い | 20.3% |
10位 | 労働時間に不満(残業・休日出勤) | 18.7% |
出典:doda「転職理由ランキング【最新版】みんなの本音を調査!」
1位が「給与が低い・昇給が見込めない」。
お金に関するものになっています。
またエンジャパンが行った転職による年収変化について。
アンケート結果は下記のようになりました。
ここでも「転職で年収を上げたい」という声が半数を超えています。
高収入求人への転職には落とし穴もある
多くが年収を上げたいと思う中で見かける高収入の求人には注意が必要です。
年収が高すぎる求人には大きく下記の3つの危険性があります。
< 3つの危険性 >
求められる能力が予想より高い
販売難易度が高い製品・サービス
実績が出せなければ続けられない環境
求められる能力が予想より高い
給料が上がるということは「責任」がその分伴うことです。
特に賃金テーブルの違う会社では金額の期待する能力にも違いがあります。
給料額で仕事を選んでてしまうと入社後に自分を苦しめる可能性があります。
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【転職】給料で仕事を選ぶのはNG!仕事を選ぶ基準「絶対的3要素」
販売難易度の高い製品・サービス
求人企業の取り扱っている製品・サービス。
その販売価格が高い場合、販売成約の難易度が高いケースがあります。
この場合、販売インセンティブなどで見た目の年収が高くなっていることもあるので注意です。
実績を出せなければ続けられない環境
これは販売難易度の高いものを扱っているのとセットの場合もあります。
実績がなかなか出せないでいると社内での圧力がかかり居づらくなっていく。
売上至上主義で社員の入れ替わりが激しい場合があるので注意が必要です。
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現職で年収に不満があるからと「そこだけ」に執着しないよう気をつけてください。
なぜ転職する際に年収額だけを基準にすると危険なのか?
「年収額の意味」の再確認とともに次の項目で解説しますので一緒にみていきましょう。
check>>ブラック企業排除の求人でホワイト転職を【第二新卒エージェントneo】
参考
下記では実際に私が体験した高年収で近寄ってきた怪しいヘッドハンターの実話を後悔しています。
合わせてご参照くださいね。
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【私の実話】ヘッドハンティングの電話。怪しい!しつこい!その正体
高収入の求人に潜む怪しいトリック
転職においては「一時的な欲求」があなたを転職スパイラルに陥れる危険性があります。
転職スパイラルとは?
短い在籍期間で退職・転職を繰り返して、条件がどんどん悪くなる転職の「悪循環」のことを指します。
「年収」は一年間で得られる総額であること
転職サイトに掲載されている求人には必ず「参考年収」が書かれていますよね?
この「参考例」として載っているのは、大体が
- 「一般」と「役職者」などの「職域別」
- 「20代」と「30代」などの「年代別」
- 「勤続3年」と「勤続5年」などの「年数別」
といった形で書いてありますよね?
ここでそもそもの話なんですが・・・
「年収」とは
年収とは「一年間働いて得られる対価」のことです。
後述しますが、そこには色々なものが組み合わさっています。
年収額を転職の基準にした場合の最悪のパターンは・・・
注意
「総額」だけにとらわれて調べもせずに入社したけど結局一年持たなかった。
希望してた「年収の満額」を得られなかったと言うものです。
私が現役の転職エージェントだった頃も、この類の話はよく聞いていたんです。
こうなると在籍期間が短いまま、次の転職活動をすることになります。
そして「市場価値」がどんどん低くなっていきます。
ポイント
それが当初描いていた年収額を今後二度と得られなくなってしまう「正体」です。
年収を受け続けるためには「環境」が大切
ここに気づかなければ前述した「転職スパイラル」に陥ってしまいます。
そして、年収は上がるどころか「下がる選択肢」しかなくなってしまう状況になる可能性もあります。
転職を考えるときにはそれぞれに理由があるでしょう。
- 給与
- 人間関係
- 労働環境
9割がここにあるとも言われています。
年収が高すぎる求人に心が動いてしまう前に・・・
ポイント
「年収を受け続けられる環境」こそ大切だという前提を自分の中に持ってください。
ここを持っている人はイキイキとした仕事ができて楽しんで実績を上げていきます。
そして年収はそこについてくるという好循環を作り出しています。
そうは言っても年収額が魅力的な求人があった時。
考えを巡らせてやっておくべきことを次の項目で解説します。
参考
転職活動時に「希望年収」を聞くときに求人票通りに聞かないといけないのか?について下記で解説しています。
絶対に目を通しておいてくださいね。
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【希望年収】求人票に沿って伝えるべき?面接の答え方「3つの注意点」
高収入求人の怪しさに惑わされない4つの確認ポイント
納得の転職のためにすべき事
- 企業の取扱品が年収とあっているかを見る
- 月収額と賞与他のバランスを確認する
- 現在の年収との差額に注意する
- 転職会議など口コミサイトで調査する
順に解説していきますね。
1.企業の取扱品が年収とあっているかを見る
まず高収入が気になった求人があったとき。
その企業が取り扱っている製品・サービスが「薄利多売」のものなのに、年収がやたら高いと言うことはないですか?
注意
「取扱製品の価格」と「社員の給与額」がアンバランスな場合。
「課せられるノルマ」が非常に厳しい環境の可能性があります。
それに「食らいついて辞めずに残っている人」の高い年収を掲載していると言うケースは多々あるんです。
- 世の中に提供している価値
- 提供している価格
- 社員の給与
この3つのバランスが取れていないと、環境だけでなく「ビジネスモデル」に疑問があり得ます。
その会社が今後も存続しそうかを、公開されていればネットで株価や売上推移など見ておくといいでしょう。
HPだと悪くてもそう見えないようにしている可能性があるので・・・
ポイント
転職エージェントなど「内部のリアル情報がわかる存在」から情報を得てください。
< 転職は情報戦 >
2.月収額と賞与他のバランスを確認する
ご存知の通り年収は「月収+賞与(+定期インセンティブ)」が基本ですよね?
ここで「賞与の比重」が大きい場合は確認が必要です。
業績によって賞与は「変動制」なので掲載額に遠く及ばないなんてこともあり得るので注意です。
注意
大体「昨年度実績」で掲載してますが、医療業界以外で夏・冬の合計で月給の3ヶ月分。
それ以上だったら怪しいと思ってください。
またインセンティブ(成果報酬)が月収を上回るような金額の場合は、かなりブラックの可能性が高いです。
業界で言うと不動産(売買・建築営業系)はこの傾向が多いので要注意です。
扱っているものの価格が高いので売れればいいですが、頻繁に売れるものでない場合、タイプによっては自分を追い詰める結果になりかねません。
3.現在の年収との差額に注意する
考え方を「今いる会社」に当てはめてみてください。
月収や年収が上がるのはどんな時ですか?
定期評価であなたの仕事、成果その他が評価されて上がるわけですよね?
では仮にそれを転職で年収を100万円あげるとすると?
置き換えて考えよう
その額は今の会社ではどのポジションになりますか?
全く新しい環境、誰も知らない、何もわからない。
そんな中でそのポストの仕事はできそうですか?
大体の想像でいいので考えてみてください。
できる自信があるならいいですが、そうでないなら徐々に上げていくことを念頭に置くことです、
そうしないと、期待と信頼は労使両方にとって「期待外れ」となり居づらくなるだけです。
4.転職会議など口コミサイトで調査する
前述の通り年収は「一年間働いて得られる総額」です。
まずはその企業が定着して働き続けられる企業なのかどうか?
これを調べることでブラック回避、その他の劣悪な環境の回避につながります。
注意
転職スパイラルに陥る人の多くが、下がった年収を「転職して取り戻そう」として抜け出せなくなります。
ギャンブルで失ったお金をギャンブルで取り戻そうとするのと同じ感覚ですね。
なので応募して実際に面接などで見極めるのも方法ですが、企業の内情をしっかりと調べてみてくださいね。
ーー
もちろん転職エージェントを利用されている方であれば、担当エージェントにその会社のリアルな内情を聞くのがベストな方法です。
転職エージェントはそのために頻繁に企業を訪問して内部情報を細かに収集しています。
まだ利用していなければ「情報源」としてたくさん引き出してください。
check>>企業の社風から正しい判断をサポート【厳選エージェント13選+α】
check>>新卒時の情報不足を取り戻す【第二新卒専門エージェント15選+α】
< 転職は情報戦 >
転職は高収入の求人に惑わされず「良い環境」を掴むこと!
現職に不満がある時、他社の情報は魅力に見えるものです。
ですが・・・
ポイント
転職活動には常に「疑問の目」を持つことが重要です
やたら高収入の求人は「なんでこんなに高い給料なの?」。
仲良しアピールには「本当にこんな感じ?」など怪しいと一度疑いの目を持って見てください。
ポイント
「疑問の目」を持っているか?
無条件に信用してしまうのか?
ここであなたの未来は大きく変わります。
転職活動の「選考」は企業だけがするものじゃなく、あなた自身も企業に対して「選考」する場でもあります。
ポイント
「疑問の目」が感じたものを、選考の場で「真偽を見極める」ことに役立てましょう。
そうして物事の本当の姿を選別できるようになったら、あなたの未来は明るくなり周囲の人を守り幸せにすることができるでしょう。
あなたがしっかりと目と耳と確かな情報で正しい選択をして、それを仕事でも活かすことを心から応援しています。
参考
収入と並んで重視したい休日。
完全週休二日制が嘘だったとなら内容下記も合わせてご参照くださいね。
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【完全週休二日制】土日祝休みって嘘?求人に騙されない休日確認方法
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「転職」カテゴリ1位を継続しています!