

今回はそんなお悩みを解決します。
この記事の信頼性
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今回の記事では、自分の「適職選び」について。
これまでの選び方を根本から覆して、科学的根拠を持って「選ぶ際の必見ポイント」と導き方を解説します。
これを読めば・・・
この記事を読んでいただければ、適職選びに本当に必要なポイントを知ることができるので、間違いのない転職を実現することができます。
自分の適職を知る。「4つの幻想」と「7つの重大ポイント」を知ろう。
今回の記事では、鈴木祐著、「科学的な適職 4021の研究データが導き出す、最高の職業の選び方」を参考に、あなたの適職選びについて。
これまでの考え方を根本から覆す、本当の意味での「適職さがし」の方法を解説します。
19世紀中頃のヨーロッパで「職業選択の自由」が始まってから今では多種多様な職業が存在しています。
自由に選ぶことができなかった時代があったことを考えれば、転職で悩めることは贅沢なことでもあります。
転職活動をする上でも「自分の適職ってなんだろう❓」と悩んだ経験あると思います。
結論から言うと私も含め、
注意
選び方を根本的に間違っています。
もっと見るべきポイントは、転職しようと思った時に感じていた不満などから引き出せたはずなのに、いざ活動の際には抜けてしまっています。
でも安心してください。
ポイント
今は「科学的根拠」から適職を知ることができます。
なぜ根本的に間違っているのか❓
科学的根拠で適職がわかるってどう言うことなのか❓
次の項目で解説していきます。
関連記事>>仕事選びで間違えがち!興味ありではなく〇〇か?がポイント
科学的根拠であなたの適職を知る
著書「科学的な適職」ではその名のとおり、科学的な観点から適職を探す方法を提示しています。
まず「適職」って一体どんな定義だと思いますか❓
ポイント
あなたの「満足度を最大化」する仕事
と言うことです。
この「適職」を探すのが難しくなっている背景には
- 終身雇用の崩壊
- 人生100年時代
- ロールモデル(前例)がない
と言う3つが挙げられます。
文字通り終身雇用の時代は終わり、寿命が伸びている時代に、体力的な終わりがあってもまだ働き続けなくてはいけません。
それはこれまで誰も経験してこなかった時代でもあり、ロールモデル(前例)がありません。
そんな中で、著者である鈴木氏は10万以上の論文を読み、それらの結果をメタ分析し、現代の適職探しにおける「4つの幻想」と「7つのポイント」を導き出しました。
これを駆使すれば、あなたが何を重視していて、何が適職と言えるのかが分かります。
早速次の項目で「捨てるべき4つの幻想思考」をお伝えします。
関連記事>>大手の安心感は終わり。圧倒的愛嬌と徹底的気遣いで「独立脳」を養う。
適職を探す上で捨てるべき「4つの幻想」
私もそうでしたが、実際に求人広告を見て選ぶ時に考えていたことが全て幻想であると言うことを、同著「科学的な適職」では解説しています。
その4つは下記になります。
4つの幻想
- 好きを仕事にで探す
- お金で探す
- 伸びる業界かどうかで探す
- 楽かどうかで探す
順に解説します。
1.好きを仕事にで探す
この内容については私もブログ記事「【注意】転職で「好きを仕事に」しようとすると失敗する可能性大」でも書きましたが、やはり科学的にも幻想です。
このタイプには2タイプがあって
- 適合派:好きを仕事として適合させる人 → 長続きしない。理想が膨らんだ状態だからギャップ
- 成長派:仕事を好きになる人 → トラブルに強い。
と言う結果になります。
情熱が努力を生むのではなく、「努力をした分情熱が湧く」わけです。
これを「グロウス・パッション」といいます。
注いだリソースの量が情熱に影響するので、「好き」だけで仕事にすることは避けましょう。
2.お金で探す
こちらも科学的な検証で、
ポイント
「給料」と「満足度」の相関が科学的に証明されています
r=0.15(1だと満足)なので、ほとんど関係ないと言う結果が出ています。
さらに年収400万〜500万の人が、そこからの幸福度のアップは難しいのです。
上がるとしてもなだらかで、なんと
注意
800万円以上になると幸福度は、1億円の人とも変わらないんです。
お金で選ぶと、それなりのスキル内容・労働量となり、自分への負荷をかけるだけの結果になります。
お金は大切な要素ではありますが、そこにとらわれずに選んでください。
3.伸びる業界かどうかで探す
過去にペンシルバニア大学において、多くの専門家に集まってもらい、1986年から2003年まで毎年「3年後の経済」を予測してもらう研究を行いました。
注意
その結果はなんと精度50%でした。
これでは「伸びる・伸びない」で予測する素人の予測と変わりません。
そう、経済に関しては誰にも予測なんてできないのです。
現に、この時期にコロナウイルスが流行することを1年前に誰が予想してたでしょうか❓
注意ポイント
1年後でも予測は不可能ですので、3年後は誰にも分かりません。
見えないところに悩むことは避けましょう。
4.楽かどうかで探す
誰もが楽な仕事がいいと思いがちですが、研究結果によって
ポイント
「適度なストレス」が幸福度をたかめる。
と言うものです。
下記のグラフをご覧ください。
縦軸に難易度、横軸にスキルを表すと、一番やる気なのは難易度「高」スキル「高」状態です。
- 難易度「高」スキル「低」は不安
- 難易度「低」スキル「高」は退屈
- 難易度もスキルも「低」は無気力
となる結果になります。
単調でスキルもいらない仕事は「退屈」で長く続けられないんですね。
やはり少々のスリルがあって負荷がある方が良い結果になります。
楽かどうかも捨てて、次の項目でお伝えするポイントを参考に探してください。
関連記事>>幸せになる「お金の使い方」って?稼ぐことよりも重要な話。
あなたの適職を見つける「7つの徳目」
あなたの適職を見極めるために必要な7つのポイントについて解説します。
1.裁量権はあるか(自由)
人に言われてやることは辛いことでやりがいを見出せません。
時間や場所、スケジュールや意思決定まで。
どれだけ自由な裁量を持って仕事をすることができるのか❓
フレックスタイムやテレワークなどがどれだけできるかを見極めてください。
ちなみに、ルールが多い会社を見極める面接での質問法を下記記事でも書いています。
>>【3つの質問】ルールの多い会社を見分ける。裁量自由度チェック法
2.進歩している感覚はあるか(達成)
仕事に達成感やスキルを身につけて成長を感じることができるか。
これを選ぶおポイントとすることです。
小さな達成感(サブゴール)でもいいのでそれをいくつも感じ、なおかつユーザーからのフィードバックが得られるか。
これがモチベーションを高め続けることができる重要なポイントです。
3.攻撃型 or 防御型はあっているか(焦点)
これはモチベーションを高める仕事のシステムが、「自分のタイプ」にあっているかを確かめるポイントです。
攻撃型、防御型の定義は下記になります。
あなたはどちらに該当するか確認してみてください。
ポイント
・攻撃型:成果へのスピードを重視、最高の自分を目指していち早くやる (例:クリエイティブな職種)
・防御型:最悪の状態を想定してそのリスクを避けようとする (例:経理や士業など失敗をしないように進める職種)
自分のタイプを見極めた上でその仕事があっているのか❓
それを見極めるポイントにしてください。
4.報酬と内容は明確か(明確)
この内容は、仕事内容がガッチリ固まっているアメリカのジョブ型/ポスト型に当てはまります。
実際にAmazonはこのスタイルで、評価項目を明確にしたことで社員のモチベーションを上げて大きな業績を上げることに成功しています。
ポイント
内容(タスク)が明確で、評価基準が明確かどうかを確認しましょう。
上司の好き嫌いで変わる環境や、なんだかよくわからない昇給・昇格は「正当な評価ができない会社」である可能性が高いです。
5.業務内容はバラエティに富んでいるか(多様)
これは実際に映像会社のピクサーであった例なのですが、、完全に分業制にしていてクリエイターたちは決まった仕事だけに集中できる環境だったのですが、離職率がとても上がってしまいました。
そこで、他の担当の仕事を無料で習うことができる「ピクサー・ユニバーシティ」を会社内に設立したことで、社員の満足度が上がったといいます。
それだけ、同じことだけをずっとやり続けると言うことは苦痛です。
一つのものを作るにも多くの工程に携わっている方が満足度は高いと言う結果から、できるだけ幅広い業務に携われる環境が長く働ける環境といえます。
6.自分と似た人が多いか(仲間)
これも研究結果が示している内容ですが、
ポイント
友達と呼べる同僚が「同じ職場に3人以上」居る人は満足度が96%違うと言うのです。
さらに、同じ給与額でも満足度が2倍違うと言う結果も出ています。
ささいなことでも良いので「共通点」を見つけて、「親友」と呼べる人を持つかどうかで満足度は大きく変わってきます。
ここについては実際に働いてみないとわからない部分ではありますが、面接で自分のスタイル、思考と似た人がいるかどうかを質問してみるものいいでしょう。
7.他人の生活の影響を与えるか(貢献)
これも以前の記事「【認められたい】仕事でも転職でも邪魔な意外な〇〇」で書きましたが、
ポイント
仕事の満足度、人生の幸福度を上げるのは「他者貢献」です。
人の人生に貢献することで自尊心、親密感、自律性を埋めてくれます。
誰かが喜び幸せになってくれると言う達成感、満足感が次へのモチベーションにつながります。
仕事の先に誰かの幸せがある仕事を選ぶようにすることが、適職とよべる仕事に出会うポイントです。
これらを見ていくと、
注意
いかに大事な仕事選びを雑にやっていたかが分かります
次の項目では、この7つのポイントを使って適職、適した会社を導き出す方法を解説します。
7つの徳目から適職を導き出す方法
これからの適職を選ぶ上で、上記の項目での「マトリクス分析」をやってみます。
マトリクスなんて聞くと「えー❓」と思うかもしれませんが
実際の表をお見せしながら説明しますので是非用意してみてください。
上記のような表で、左に7つの項目を書きます。
何社かを比較してる場合はその会社を並べて全部について、項目に5点満点でポイントをつけます。
そうしたら、「自分が重視する項目」に1から3のポイントを設定してください。
つけた7つの項目ポイントに1から3の「重みポイント」をかけます。
その「重み ✖️ 項目ポイント」の合計数字が大きい会社を選ぶ。
これがあなたが選ぶべき会社、選ぶべき仕事の導き出し方です。
◆ ジョブクラフティング ◆
上記とは別に、自分の仕事を他人に説明するときに、モチベーションを高める方法があります。
それが「ジョブクラフティング」と言う方法です。
Q .あなたはどんな仕事をしているのですか❓
この質問に対して
ポイント
仕事を「意義」によって答えることです。
例えば、洋服を売る仕事だとしたら
A:洋服を並べる仕事をしています(作業)
B:月に25万円稼いでいます(報酬)
C:お客様のライフスタイルを提案しています(意義)
このうち「C」で答えるように、自分の仕事を「意義で答える」ことで、その仕事の素晴らしさを認識していることが大事です。
同じ仕事内容でも、作業内容や報酬額ではなく、「何に貢献しているか」で答えることで「ヘルパーズハイ」と呼ばれるモチベーション向上の状態に持っていくことができます。
是非、今後仕事を聞かれたら「その意義」を持って答えるように心がけてみてください。
関連記事>>【解決】転職活動がしんどい!選択は正しさではなく「〇〇か」が重要
根本を覆す適職判断。知ったあなたは理想を超えていく!
今まで私たちが企業規模だったり給与や賞与、福利厚生や休日・休暇で入る「会社」を選んでしまっていたことが「幻想」であることがお分かりいただけたと思います。
これからの転職活動は先ほどの「マトリクス分析」の表を作って、それに沿って面接で自分の重要項目について聞き出してください。
そのポイントが高い会社があなたが出会うべき会社であり、続けていくべき仕事です。
アフターコロナ、ウィズコロナと言われる昨今。
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