<この記事を書いている人>
◆ 元転職エージェント(歴16年)&自身も5回の転職を経験。
◆ 転職系の企業メディアの監修・コラム寄稿も実績あり。
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転職活動で内定を承諾したものの
- 予想と違う部分がわかった
- 他の選択肢が魅力的に映った
などの理由から辞退を考えていませんか?
内定承諾後の辞退にはいくつかのルールやリスクが存在します。
この記事を読めば・・・
内定承諾後の辞退の可否やその影響、内定辞退を避けるための具体的な方法と行動が分かります。
そして「成功転職」を叶えるヒントを見つけられます。
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【2025年最新】第二新卒・短期離職向け転職エージェント15選+α
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こんな方におすすめ
- 内定承諾した後だけど辞退したい
- 内定承諾した後に悪い噂を知ってしまった
- 内定承諾後の辞退は何か悪影響があるのか?
目次
【転職】内定承諾後の辞退はできるが「原則NG」
内定を承諾した時点で企業は選考を終えている
結論から言ってしまうと、内定を承諾した後でも辞退することは・・・
注意
可能ではありますが、原則的には避けるべきです。
内定承諾は企業との正式な契約に近いものであり企業側にしてみれば、あなたが内定を承諾したことで採用活動を終了に進めているかもしれません。
そこにあなたからの内定承諾を辞退されることで再度採用活動を始めなければならず、
掲載終えた求人をもう一度開始する
改めて採用計画の見直しを迫られる
こんなことになります。
1つのポジションに複数名の採用ならば影響は小さいかもしれませんが、1名のみの採用計画だった場合は企業側の予定は大きく狂ってしまうでしょう。
内定を承諾した後の辞退とは、そういうものだということをまず念頭に置いていただければと思います。
企業は入社準備から再度選考開始のため失礼になる
内定承諾後の辞退は、私も転職エージェント時代に実際にありましたし、転職活動において珍しいことではないんです。
あなたの人生ですから、納得いく転職活動にする権利は確かにあります。
ただ、前項の通り企業側の影響は非常に大きく、あなたの内定承諾で採用活動を終了して、入社に向けた書類や備品などの準備を始めます。
それが・・・
企業側の動き
内定承諾を辞退したことによって、もう一度採用活動に取り掛からなくてはなりません。
「内定を出した後の辞退」と、「内定を承諾した後の辞退」の意味合いが大きく違うのはこの点からなんです。
入社目前での辞退ということなので、方法は電話やメールなどいろいろあると思いますが、相手に失礼のないよう
誠意を込めた・・・
辞退の際のポイント
- 理由の説明
- 内定の感謝
- 謝罪の言葉
これを忘れないでください。
理由の説明は必ずしも必要ではないものですが、企業側は自分たちの対応に問題があったのではと思ってしまう可能性もありますので、できれば簡潔に自分の責任で判断したものだと理解を得る努力も必要です。
もしかしたらイヤミの一つも言われてしまうかもしれませんが、原則として一度内定を承諾した後の辞退は「失礼」にあたるのでグッとこらえて、間違っても言い返して口論になったりすることのないようにしてくださいね。
「縁」とは、いつ・どこで・どのようにつながるか分かりませんので、最大限の敬意と礼儀を持って行ってください。
check>>ブラック企業排除の求人でホワイト転職を【第二新卒エージェントneo】
参考
他社ですでに内定を得ている時の面接での状況の答え方を下記で解説していますので、併せてお目通しくださいね。
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【すでに内定】面接で他社状況の答え方。他社の内定を強力な武器に!
転職での内定承諾後の辞退を「しない原則」の背景
内定承諾の時点で結ばれている契約があるため
なぜ内定承諾後の辞退が失礼に当たるかというと、企業側があなたに内定を出した時点で「法的性格」が発生します。
これを「始期付解約権留保付労働契約」といいます。
なんだかややこしいですが分かりやすくいうと・・・
ポイント
「始まりの時期」と「解約の権利」を保留にした状態の労働契約を指します。
逆に企業側が内定を取り消して訴訟になるケースもニュースなどで目にされたことがあると思います。
法的性格から言えば、解約の権利を保留にしているわけですからOKなのに、大きな問題になってしまうのは内定を出すことと内定承諾は、それだけお互いの信頼関係を作るスタートラインだからです。
企業側には多大な労力と期待がかかっているため、そのリスクを理解して辞退することになった原因をしっかり次に活かすことが求められます。
事前情報が不足すると同じことを繰り返す可能性
内定承諾後の辞退ができるけれどしないほうがいいもう一つの理由は、前項の最後で書いた「辞退することになった原因」。
ここをしっかり振り返らないと、転職活動を続けていって・・・
注意
他の企業から内定を得た時に「同じことを繰り返す危険性」があるためです。
人間は経験したことが記憶に残るので、一度内定承諾後に辞退をすると、そのハードルが下がる傾向があります。
そして、内定をに対して「辞退する理由を探す」方向に考え方が変わってしまう危険性も秘めています。
分かりやすくいうと・・・
注意
「悪い部分を探すクセ」がついてしまう恐れがあるんです。
これはどこかの企業に入社した際にも、人間関係を作っていく時にめちゃくちゃ厄介のタネになりかねず、環境や待遇には納得したけれど、入社してみて人間関係がうまく作れなくて短期離職につながります。
しっかり感謝と敬意、謝罪を伝えて内定承諾後に辞退をしたとして、その先の転職活動を間違えない具体策を次の項目で説明していきますね。
check>>書類作成専門チームがいるからスタートから任せる【転職スクール】
参考
内定が出たのに「承諾するかどうかを迷う」という転職活動によくある悩みの解決策を下記で解説していますので、併せてお目通しくださいね。
-
【転職活動】内定承諾を迷う3つのパターン。嬉しくない・悩む原因とは
転職での内定承諾後の辞退をしないための具体策
ポイント
- 今回の辞退理由を再確認
- 不足していた情報をしっかり得る
- カベ打ちをして情報の精度を高める
順に解説しますね。
1.今回の辞退理由を再確認
繰り返しになりますが、今回あなたが一度は内定承諾したのに後になって辞退しようと決めた理由はどこにありましたか?
それは
何回かあったであろう面接の時点
内定後の労働条件の書面提示の時点
ここでわからなかったことでしたか?
もしかしたら内定承諾後に口コミサイトなどをみて、思っていた環境と違うと感じたなどあるかもしれません。
次に同じフェーズに来た時に同じことにならないように、今からここの情報も選考過程で収集する意識を持って臨んでください。
これをするだけで・・・
ポイント
あなたの「転職IQ」は前回の内定承諾後の辞退をしたときよりも高くなっているはずです。
2.不足していた情報をしっかり得る
そうは言っても、公開されている情報でその企業の環境や離職率などまで知ることははっきり言って不可能です。
それは私自身が16年もの間、転職エージェントという仕事をしてきたのでよく分かります。
なぜならいわゆる「求人サイト」に掲載される内容は・・・
注意
企業がお金を払って出す「広告」で、そこに自社の悪い部分など書くはずもないからです。
ではどうやって公開されていない「リアルな情報」を得ればいいのか?
そこに「転職エージェントの利用」を推進する当サイトの目的があります。
転職エージェントは営業職ですから、求人企業に訪問して担当者と話をして
会社内の雰囲気
漏れ聞こえてくる社員の声
担当者から聞く直近1年の退職人数と理由
こういったことを収集していて、あなたが活用しなければ無駄になってしまう情報です。
転職エージェントに対する抵抗感を持つ人は多いのが現実ですが、こうした非公開情報を得る「情報源」として味方につけておくだけで、孤独を感じやすい転職活動では視界がクリアになるはずです。
3.カベ打ちをして情報の精度を高める
例えば病気かどうかを調べるときに、別の医療機関でも診察を受ける「セカンドオピニオン」というものを受けますよね?
転職活動でもセカンドオピニオンはとても重要なんです。
転職エージェントも1つだけの登録で、それを担当エージェントが知っているとエージェント本位に誘導されてしまうかもしれません。
それを避けるために・・・
ポイント
転職エージェントはいくつか登録をして、得た情報を他社エージェントにも聞いてみる。
この「カベ打ち」を行って「情報の精度」を上げていってください。
投資の世界でもこう言った手法で投資先の情報精度を高める人を「スイートチェンバー」と呼びます。
情報が正しいのかどうか?
関連した新たな情報がないか?
どのエージェントが知識が深いか?
ここを確認しながら利用する転職エージェントの優先順位を自分の中で決めておいておくと良いですね。
check>>しっかりとカベ打ちできる担当を【厳選エージェン著13選+α】
check>>新卒時の情報不足を取り返す【第二新卒専門エージェント15選+α】
< 迷ったらまずココ >
内定承諾時の納得度と入社後の満足度は比例する!
ここまでお読みいただいて、企業が内定を出す意味、承諾した後に辞退することのリスクと影響を理解していただけたことと思います。
私の転職エージェント経験と自分自身の転職経験からも当サイトではずっと一貫して言い続けていることがあります。
ポイント
「転職は情報戦」
目にする情報だけが全てではなく、ほんの一面です。
内定承諾をするまでに・・・
どれだけの量の情報を得られるか
その情報をカベ打ちして精度を高めたか
精度を高めた情報の分析と検討をどれだけ重ねたか
ここで承諾時の納得度が爆上がりするだけでなく、入社して働き始めた後の満足度が格段に変わります。
最後におさらいですが
この記事のおさらい
- 内定承諾後の辞退は原則しないに越したことはない
- 辞退するなら最大限の礼儀と敬意と謝罪の言葉を持って行う
- 辞退を決めた理由を振り返り不足していた情報をしっかり得る
- 非公開な情報を多く得て、カベ打ちして、精度を高めて分析と検討を
これができるようになったあなたは、面接の中でも考えや気持ちをまとめるスキルが上がっているでしょう。
つまり理想の環境を掴める確率が上がることにつながっていきます。
あなたが納得した内定承諾をして、満足度の高い気持ちで毎日の仕事をしていくのを心から応援しています!
参考
「面接1回で内定」に潜む危険な裏側を下記で解説していますので、併せてお目通しくださいね。
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【注意】面接一回で内定!やばい?怪しい?その場で内定の裏事情!
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【2025年最新】第二新卒・短期離職向け転職エージェント15選+α
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