<この記事を書いている人>
◆ 元転職エージェント(歴16年)&自身も5回の転職を経験。
◆ 転職系の企業メディアの監修・コラム寄稿も実績あり。
◆ ブログ村、FC2ブログランク「転職」カテゴリ1位継続中。
◆ X (旧Twitter)アカウントはこちら
この記事では、フルリモートに転職したいと考えているあなたに。
意外と知られていない現状と、求められることを解説します。
この記事を読めば・・・
リモート環境での仕事を理解して転職活動ができます。
そして、その上でブレない軸を作っていくこともできます。
こんな方におすすめ
- 転職活動を始めようとしている
- 通勤や人とのコミュニケーションが苦痛
- できればフルリモートの企業に転職を希望している
目次
転職活動でフルリモートに就いても出社回帰が進む
フルリモート求人を探すのが難しくなっている
日本では2023年からリモートワークの求人が減り続けているのをご存知ですか?
そのために、完全な「フルリモート求人」も当然減り続けていることになります。
つまり結論を言うと・・・
注意
フルリモート求人を見つけること自体難しくなっているのが現状です。
海外でもAmazonが週5日出社を義務付けたのをはじめとして他の世界的大企業も、原則出社への転換を図っていて、納得できないのであれば解雇といった厳しい動きも見られています。
このことからも・・・
注意
転職活動で「フルリモート」を軸にすると、
先々予測していなかった状況に陥る。
そんな可能性があることを覚えておいてください。
世界から見た日本のリモートワーク率
SaaSレビュープラットフォームの「キャプテラ」が11カ国の従業員2,716人(日本からは245人)に意識調査を実施しました。
その調査結果を見ると・・・
なんと!
日本でフルリモートできる会社は「全体の1%」しかなかったんです。
これは世界平均の14%に比べると極端に低い結果といえますね。
逆に、日本で完全出社にしている企業は全体の71%にのぼります。
これは世界平均の43%と比べるとだいぶ高い割合です。
出典:Capterra
企業から見たリモートワークの生産性の低さ
また、ブルームバーグによると
- マサチューセッツ工科大学(MIT)
- カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)
この2つの機関の調査では・・・
注意
無作為に完全在宅を割り当てた人の生産性が、
オフィス勤務の人より「18%低い」と言う調査結果が出ています。
出典:Bloomberg
後の項目で詳しく解説しますが、この調査結果からも・・・
ポイント
「フルリモート」での出社よりも高いパフォーマンスには、
相当なスキルと努力が必要というのが見えてきます。
この内容からも「フルリモート」を転職の軸におくと、たとえ今は良くても、数年後には出社が基本となる環境に変化している可能性が高いことが考えられます。
その時・・・
どうしますか?
あなたはもう一度フルリモートを求めて転職を考えますか?
さらに選択肢は少なくなっていることでしょう。
check>>ブラック企業排除の求人でホワイト転職を【第二新卒エージェントneo】
参考
単に毎日の出社が辛いという方は下記も合わせてご参照くださいね。
-
【仕事】毎日出社が辛い・きつい!うつっぽさを軽くする3つの提案
転職活動をフルリモートで探すべきではない理由
コロナ禍の終わりと生産性の低下
日本でリモートワークが爆発的に増えたのは2020年の新型コロナの世界的流行が原因でした。
それまであまり聞かれなかった「リモートワーク」「テレワーク」という言葉が一気に浸透したのもこの頃です。
そんな混乱の時期も終わり、脅威が去った今は団結力・協調性の向上のため「出社傾向」に返る企業が増えました。
そしてそれを「転職理由」にするといった投稿もSNS上で増えています。
トホホ…出社はもうこりごりだよーになったから早く完全在宅の仕事に転職したい
— hrk (@nmhm_10cho) January 17, 2025
どうやら完全出社にする方針で進んでるようなのでガチに転職を考えるか
— ゆうる (@yuuru_m) January 15, 2025
転職活動の軸と同様に「転職する動機」もフルリモートにすると・・・・
注意
- 転職ハードルが低くなり
- 減少するフルリモート求人を探し
- 転職するまでの期間が長くなっていく
こんなループにはまる恐れがあるというのがフルリモートに絞って探さないほうがいい理由です。
リモートワークが合う・合わないの個人差
満員電車での通勤が苦痛な人や、人と関わるのがあまり得意ではない人は「自分はリモートワークが合う」と思うでしょう。
しかし、長くその環境で働くことに逆にストレスを感じる人も少なくない現状があります。
また、自宅で仕事ができることは大きなメリットですが、出社と同じかそれ以上のパフォーマンス(会社への貢献度)を示していかないと・・・
注意
会社にとって「何してるかわからない人」になります。
「成果」でしか仕事をしているかどうか測れない状態です。
そのためリモートを継続する企業でも、パソコンの前にいる時間を感知するなど、さまざまなツールで社員のリモート環境下で、ある種の「監視」も強まっています。
こういった中で、
- 本当にフルリモートの仕事を転職の軸におくことが合っているのか?
- それとも出社とリモート併用の「ハイブリッド型」が良いのか?
転職活動においてはみき分けることが必要です。
どうか今の不満から安易に決めないでくださいね。
今一度、あなた自身がフルリモート環境でも会社が求める人材になれるか?
次の項目でチェックしてみてください。
check>>書類作成専門チームがいるからスタートから任せる【転職スクール】
参考
仕事で評価されず悔しい思いをしている方は、ぜひ下記もご参照くださいね。
-
【仕事】認められない!悔しい!評価されるための「必要要素」を解説
転職活動におけるフルリモートへの適性チェック
ポイント
- 時間やタスクなど自分を律することができるか
- 自発的・能動的な報告・連絡・相談ができるか
- 今と同じかそれ以上のパフォーマンスが保てるか
順に解説しますね。
1.時間やタスクなど自分を律することができるか
出社の場合は始業時間があるので、遅れないように出勤すると思います。
しかしリモートワークでは、始業時間ギリギリに起きて仕事!ということもできてしまいます。
これに慣れてしまうと・・・
生活リズムが乱れ
体調管理ができず
良い仕事ができない
こうした悪循環に陥ります。
そのためにも・・・
ポイント
- 自分自身を律して
- 仕事も体調も管理して
- 目的を達成するための仕事の遂行
そういった「高い自己管理能力」が必要です。
まずは、これを年単位でやり続けられるか自分自身に問いかけてみてください、
2.自発的・能動的な報告・連絡・相談ができるか
会社に出社していれば、何かあった時に上司や同僚にすぐ報告・連絡・相談ができます。
しかし、リモート環境では自分から積極的に発信しないと相談に誰も気づきません。
今は社内チャットのツールも進化していますが・・・
ここを確認
あなたはリアルなコミュニケーションと同様に、
チャットなどでのコミュニケーションが取れますか?
ここが苦手だと、先々「孤立無援」な状態になってしまう可能性が考えられます。
それだけ「出社」と「リモート」では普段の関わりから・・・
ポイント
情報が伝わる「濃度」が変わってくるからです。
その場にはあなた一人でも、会社は多くの人で成り立っています。
今一度、ここが得意なタイプか?をチェックしてみてください。
3.今と同じかそれ以上のパフォーマンスが保てるか
フルリモートの企業は、1つ目の項目でお伝えした通り、何をしているか「途中経過」がわかりづらいこともあって、通常出社の企業よりも高いパフォーマンスを求められます。
実際の話・・・
ポイント
リモートをやめて出社に戻した会社の多くが「生産性が下がった」ことを理由にしています。
あなたがその環境を駆使して、会社が求めるパフォーマンスが出せなければ、
社員間での「格差」が浮き彫りになる
あなた自身の評価にも大きく影響する
これがリモートワーク環境の大きな「特徴」です。
ポイント
見られていないようで、見られている時以上に「見られている」わけなんです。
1つ目の「自己管理能力」、2つ目の「自発的コミュニケーション」と合わせて、出社している時と同じ成果を出せるか?
会社は全体の利益はもちろんですが・・・
注意
社員一人一人がどのくらい利益を出しているかも見ています。
ただ単にフルリモートが楽そうだからと「自分目線」での妄想は捨てて、もう一度この3点を仕事をする上での環境の判断材料にしてみてください。
check>>リモート環境の情報をしっかり得る【厳選エージェン著13選+α】
check>>新卒時の情報不足を取り返す【第二新卒専門エージェント15選+α】
< 迷ったらまずココ >
転職活動ではフルリモートに求められることを知って一歩目!
ここまで読んでいただいて、フルリモートのイメージは変わったでしょうか?
今ではリモートワークでも支障のないはずのテクノロジー企業が出社に戻っているところから増えているそうです。
競争が厳しい業界ほど目標となる指標を満たすためにリモートでは難しいという経営判断をしているということがわかりますね。
下記の記事でも解説していますが、リモートかどうかではなく・・・
ポイント
あなたの
- 過去:行ってきた仕事・実績
- 現在:身についたスキル・資格
- 未来:それが貢献できることは何か
ここを「転職の軸」に貢献できる先を探してくださいね。
-
【転職活動】軸とは何にするべき?応用が効くストーリーの作成例
あなたが前向きに働ける環境に出会い、経験と成長をずっと得られることを心から応援しています!
【 当サイトはランキングに参加しています 】
よろしければクリックいただけたら嬉しいです。
人気ランキングサイト&にほんブログ村
「転職」カテゴリ1位を継続しています!