<この記事を書いている人>
◆ 転職エージェント歴16年&自身も5回の転職を経験。
◆ 転職系の企業メディアの監修・コラム寄稿も実績あり。
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今回の記事では、色々な場面での対話で最高の答えを引き出す「質問力」。
これから差別化するためのポイントを解説します。
これを読めば・・・
この記事を読んでいただければ、良い質問とは何か?
良い質問をするには何を聞けばいいかが全てわかります。
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【2024年最新】第二新卒・短期離職向け転職エージェント15選+α
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こんな方にオススメ
- 面接の逆質問で何を聞けばいいか分からない
- 対話の時に相手と何を話せばいいか分からない
- 商談などの場で関係を深められる会話をしたい
目次
【良い質問の例】面接で使えるポイント。最高の答えを導き出すレシピ
面接や商談などの場面。
相手のことを知りたい、何か聞きたいとき。
いったい・・・?
どんな質問をしたらいいのか?
と悩んだりすることありませんか?
面接の逆質問ってまじで毎回何聞けばいいか分からない
— かえで (@kaede_dek1215) March 20, 2024
役員の方との最終面接逆質問って何聞けばいいの〜:~:
— まかべ@25卒 (@makabe315) March 10, 2024
社長面接でカスみたいなこと聞いちゃったんだけど社長面接って何聞けばいいんや
— 兎頭だから、「とず」🌮 (@ToZ_DEVIL) March 4, 2024
今回の記事では、「声に出して読みたい日本語」でおなじみ教育学者の斎藤孝先生の著書「質問力」。
これを仕事や転職活動に応用してもらえるように・・・
ポイント
「最高の質問力」を養う方法
これについてお届けしたいと思います。
まず心構えの部分です。
良い質問の心構え
答えより「質問」に注目する
アスリートやアーティストへのインタビューでいい答えを導いた質問に着目してみる。
名言が生まれたときの「質問」の方にフォーカスして振り返ってみる。
成長に欠かせない
優秀な人との対話で「気づき」を得る質問ができるか?
相手の「レベル」に合わせた質問ができるか?
自然と自分の成長につながるものです。
磨けば伸びる
メカニズムさえわかれば自分でチェックができます。
斎藤先生の講義では40人の学生を5人ずつ、8チームに分けて
- 1チームがプレゼン
- 他7チームが質問
- どの「質問」が一番良かったかを「プレゼンチーム」が決める
と言う「質問ゲーム」を行っています。
1つのプレゼンに7つの質問が得られるわけですね。
また、議論を外から「俯瞰で見て」いい意見を出させた質問を吸収する。
「メタ・ディスカッション」と言う授業を行なっています
それを踏まえ上記3点を押さえることが大事であると著者の斎藤先生は言っています。
次の項目では「良い質問」をする前に「何が良い質問なのか?」
ここを解説しますので根本をしっかり押さえていきましょう
check>>ブラック企業排除の求人でホワイト転職を【第二新卒エージェントneo】
参考
まれにエージェント経由で面接したのに、質問など関係なく後で「エージェントを通さず採用したい」と直接連絡してくる企業もあります。
そんな企業の危険性を下記記事で解説していますので合わせてご参照ください。
-
【転職エージェント】通さず企業から直接内定?危険な連絡への対処法
「良い質問」とは何かの例を知ろう!
斎藤先生は著書の中で「良い質問の定義」を下記のように書いています。
<良い質問の定義>
- 「具体的」で「本質的」であること
- 「自分の関心」で「相手の関心」であること
- 「過去の経験」と「現在の文脈」に沿っている
順に説明しますね。
1.「具体的」で「本質的」であること
質問の内容を・・・
- 抽象的
- 具体的
- 些末的(さまつてき)
- 本質的
と言う座標軸にして4つのエリアに区分けして、その質問がどこに当てはまるのか?
<些末とは?>
あまり重要でないさま。取るに足りないさま。
出典:Weblio辞書
「良い質問」とは、みんなが「聞くに足る」ことで「本人が答えやすい」もの。
つまり・・・
ポイント
2の「具体的」でかつ4の「本質的」であることです。
図にすると下のゾーンの質問です。
ここが良い質問であると言っています。
わかりやすく言うと悪い例としては
- 「愛とはなんですか?」
- 「人生とはなんですか?」
これは抽象的で些末的な質問です。
フワッとしすぎてしかも人によって考え方が違う、その人に聞く質問ではないと言うことですね。
また相手の答えに自分の考えを被せる。
これも悪い質問の典型ですので注意しましょうね。
できるだけ「具体的」で、その人の「本質」に触れる質問が良い質問です。
良い質問の例
「〇〇と言う事業をされていますが、そこに着手するきっかけってなんだったのですか?」
と言った感じの
- 相手が答えやすくて
- 答えたいと思える
- その相手に聞くべき
そんな質問を心がけましょう。
2.「自分の関心」で「相手の関心」であること
自分が聞きたくて相手も話したい=みんなが聞きたい質問になる
- 自分の関心(0→100)
- 相手の関心(0→100)
の表をイメージしてください。
ここで注意なのが・・・
注意
- 自分が関心あって相手が全くない ⇨ これは「子供ゾーン」
- 逆に相手に興味あっても自分が関心ない ⇨ これは大人すぎる「おべっかゾーン」
と呼ばれます。
図にすると下のようなイメージです。
ポイントは・・・
ポイント
相手が話したそうなことの中から、自分が聞きたいことをチョイスする。
- 話す相手が何だったら話したいか?
- その中でも自分も知りたいことは?
ここを押さえた質問が良い質問で、みんなが聞きたい質問です。
3.「過去の経験」と「現在の文脈」に沿っている
話をする人が「過去に経験をしていること」の中で・・・
ポイント
「相手に聞くべきこと」かつ話す人にとって「今聞くべき事」
これが「良い質問の定義」と言っています。
つまりは相手の「過去」と「現在」を両方知る必要があります。
「どっちも知る」ことによって「過去と今を通った質問」ができるわけですね。
ーー
さて、良い質問が何かを把握したところで、次の項目では「良い質問をするためには?」
これについて解説します。
相手から「最高の情報を引き出す」ためにしっかりと押さえていきましょう。
check>>業界別・職種別に質問の傾向を相談しよう【特化型エージェント集】
参考
面接で悩みがちな「手応え」がいかに当てにならないかを下記で解説しています。
合わせてご参照くださいね。
-
【転職活動】面接の手応えなしは不採用?3つの方法で頭を切り替える
「良い質問」をするための最大のポイント
「良い質問」をするための大前提として・・・
ポイント
相手に寄り添うこと。
これが大切だと説いています。
関係ないこと聞いても「は?」となるだけで情報は得られません。
大事なポイントは下記です。
良い質問をするためのポイント
- 「好き」なことについて
- 「苦労」したことについて
- 「変化」したことについて
こちらも順に説明しますね。
1.「好き」なことについて
人間は誰しも好きなことを話すのは楽しいものです。
そこを引き出すためにも・・・
ポイント
- 共通項を見つけること
- 共感を引き出すこと
ここに注力しましょう。
相手が前のめりになって話したい。
そう思えるようなポイントを含めて、質問を投げかける事が大事です。
2.「苦労」したことについて
長く生きていると、誰しも苦労を乗り越えた「経験」を持っています。
ポイント
ここに辿りつくまでの苦労に「寄り添って共感」して質問する。
単に「〇〇はすばらしいですねー」と褒めるのではなく・・・
<例>
「〇〇をされるには相当なご苦労があったんじゃないですか?」
こう言った形での質問が相手の苦労に寄り添った形の質問と言えます。
また・・・
ポイント
その苦労で得たであろう「専門性」をいかに引き出すか?
ここも大切な要素です。
<例>
「そのご苦労を乗り越えてできた〇〇、それまでの努力が染み込んでますよね!」
こうして相手から専門性ある答えを引き出す。
この人でしか話せない答え。
それを引き出せたら「良い質問」です。
3.「変化」したことについて
生きる中であなたも考え方や生き方、色々影響を受けたりして変化したでしょう。
対話相手の変化に対しても・・・
ポイント
- 過去と現在の「変化」
- ターニングポイントについて
ここにフォーカスして質問する。
前項の苦労と繋げられる内容でもあります。
この内容で良い質問をすることで・・・
ポイント
相手のことを「勉強」して「準備」をしてきたことに信頼がついてくる。
こう言った結果が生まれます。
「質問が信頼関係を作る」って考えたことなかったかもしれませんね!
野球のルールすら知らないインタビュアーが、イチロー選手を怒らせた事がありました。
ポイント
質問をするなら相手の領域を知る。
その準備をしておく事が大事です。
ーー
ここまで良い質問をするための3つのポイントを解説してきました。
次の項目は余談的な内容ですが「最高の質問」って一体どんなもの?
これを少しお話しさせてください。
check>>質問力を発揮して非公開求人で内定を引き寄せる【厳選エージェント13選+α】
check>>新卒時の情報不足を取り戻す【第二新卒エージェント15選+α】
< 転職は情報戦 >
「最高に良い質問」って一体どういうものか?
最高の質問とは?
ポイント
1つは逆に「本人にインスパイア」を与える質問です。
質問を投げかけられた本人も気づかなかったようなことを気づかせることです。
- 「あー!それは思ってなかった!」
- 「そうか!そう言う見方もできるのか!」
と相手が逆に気づきを得る質問です。
勉強・準備する中で、もしかしたらこう言うことかな?と「仮説」を立ててみる感じです。
ポイント
それを実際の質問の場で「検証」するかのように質問する
その考えは本人も気づかなかった、ということが本人の気持ちを高め信頼が深まります。
ここで注意しないといけないのは・・・
注意
誰もが答えを予想できるような質問「ジュークボックス型」はだめと言うことです。
もう1つの「最高に良い質問」は・・・
ポイント
質問が「偉人」を作ることもある、ということです。
歴史を例にすると「偉人伝」と呼ばれる本は・・・
ポイント
そのほとんどは本人ではなく「周囲」が書いているという事実。
歴史上の人物で言うと孔子やキリストがその最高の例です。
どういうことか?
その周囲に優秀な人がいて・・・
ポイント
「最上の答えを引き出す質問」
これをしたわけです。
それを質問をした弟子や聞いた人が書いているんですね。
有名な作家、ドストエフスキーの作品「カラマーゾフの兄弟」で、悪魔とキリストの対話のシーンがあります。
悪魔は、キリストに神の子ならば・・・
- 石をパンに変えて見せろ
- 高いところから飛び降りて見せろ
- 俺にひれ伏せば栄光をやる
と神の子であることを証明しろと言います。
この問いにキリストはなんと答えたか?
- 人はパンのみに生きるにあらず
- 神を試してはならない
- 人は神のみを信じる
と答えました。
メモ
実はこれがキリスト教の根本原理であり、それをほんの一瞬で引き出したのは人の為せる業じゃない。
悪魔の所業だとドストエフスキーは書きました。
後の「教義の根本となること」を一瞬で答えさせた悪魔の質問力と見たわけですね。
まぁまぁ、実生活で中々こんなことはないんですけどね。
でも歴史に残る最高の質問は、後世にも語り継がれるものを生み出す力を持ってると言うことが言えますよね。
そう思うと「質問力」がいかに大事か身にしみて理解できます。
良い質問を生み出す力が「あなたの周りの世界を変える力」を持つ!
少々長い記事になってしまいました。
まとめると・・・
「良い質問」をするためには・・・
- 答えより質問に興味をもつ
- 成長に必要不可欠なもの
- 磨けば伸びるもの
だと言うこと。
そして「良い質問」とは・・・
ポイント
- 具体的かつ本質的であること
- 自分の関心かつ相手の関心であること
- 過去の経験と現在の文脈に沿っていること
さらに「良い質問」をするためには・・・
ポイント
- 好きなことに共通点を見つけ、共感をさせること
- 苦労に寄り添い理解すること
- 変化にフォーカスするため勉強と準備をすること
こう言ったことが大事だとわかりましたね。
プロにインタビュアーさんでも「え?それ今聞く事?」って言う場面がありますよね。
逆に商談の場面や面接の場面でも「お!わかってるなー!」と思わせることができたなら、信頼関係が生まれ長いお付き合いに発展していきます。
あなたも「質問力」を磨いて
- 相手に気づきを与え
- 信頼関係を作る
そんな「質問力」が身に付くように、日頃から相手を知り準備して臨んでみてくださいね。
人間的レベルが格段に上がり短時間で有益な情報を得る事ができるでしょう。
そんなあなたになれる事を心から応援しています。
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