

今回はそんなお悩みを解決します。
この記事の信頼性
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今回の記事では、最近柔軟な発想ができなかったり、ネガティブな方向になって引け腰になりがちな方へ。
その原因にもなる人間の「10の本能」について解説します。
これを読めば・・・
この記事を読んで頂ければ、間違った考え方や柔軟な発想を邪魔する正体が理解できて、視野が広がり今までにない発想が出てきます。
新しい発想が出ない理由。あなたの中の「10の本能」から脱出する。
今回の記事は2018年に発売され、世界中で読まれている
「FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣」の内容をビジネスや人生について応用していく内容でお届けします。
実際の著書は、間違った思い込みから抜けるためにデータや統計などを用いて、実際の姿を書いた本ですが、その中で出てくる「10の本能」は社会生活においても私たちの新しい視点を邪魔する部分があると取り上げています。
長く大人をやってますと
- 考えが凝り固まってガンコになったり、
- 新しい発想ができないそればかりか、
- 新しい発見や事実を素直に受け入れることができない
などなど、厄介な問題が出てきます。
注意
そこには人間がある理由で備えてしまった「本能」が関係しています。
なぜその「本能」が思い込みに走らせて柔軟性を邪魔してしまうのか❓
次の項目ではその理由について解説します。
関連記事>>【Think Smart】邪魔を省いて見つける「7つの成功方法」
あなたの新しい発想を本能が邪魔してしまう理由
なぜ備わった本能が新たな発想の邪魔をしてしまうのか❓
それは私たちが小さい頃から学校で教わってきた教育にもその要因があります。
数学や物理のようにいつになっても答えが変わらないものもありますが、その影響もあり私たちは
注意
教わったことは「全て変わらない」という目で見てしまいます。
「いい国(1192年)作ろう」で覚えていた鎌倉幕府の創立が現在では、「いい箱(1185年)作ろう」に変わっていることはご存知でしょうか❓
ポイント
私たちが習って以降の研究で「新たな発見」がされてアップデートされているのですが、私たちはそれを知らずにその後を過ごしてきています。
同じように習った時点で止まっている知識が、その後のアップデートされていることに気づかず「習ったものが全て」と盲目的に信じてしまっているためにこのようなことが起こります。
またテレビなどで聞きかじった「曖昧な情報」を鵜呑みにしてしまって、さもそれが真実のように頭の中で定着していることにも原因があります。
そのために世代間で同じ事柄に対しても認識が違うことがあって、年齢を重ねるごとに長年自分の中で真実だったことが覆されて、新たなことを事実として受け止めることができなくなっているんですね。
ポイント
世界は常に動いています。
私たちはそのことを認識していないと、今後も古いデータを定着させたまま色々なことに直面することになります。
次の項目では「FACTFULNESS(ファクトフルネス) 」の著書に登場する、「10の本能」の正体とそれが見せる幻想、それに対する改善策を解説します。
関連記事>>【自由になれ】4つの「〇〇」で仕事・人生をシンプルで前向きに!
新しい発想のために理解すれば応用できる「10の本能」
間違った思考を生み柔軟な発想を邪魔してしまう「10の本能」は下記に分類されます。
これらについて、その内容と具体例、改善方法を解説します。
1.分離本能
テレビなどでもよく聞く言葉「先進国」と「途上国」。
私たちは長い間この2極化が当然の事と思ってきました。
つまりは富裕国と貧困国です。
しかし著者のハンス・ロスリングはこのデータが「1965年のもの」であることを示し、2017年現在では世界は「4つのレベル」に分けられると提言しています。
生活イメージでは
イメージ例
レベル1 ➡️ 素足で歩行
レベル2 ➡️ 自転車
レベル3 ➡️ バイク
レベル4 ➡️ 自動車
日本やアメリカなどはレベル4、一方レベル1の国は現在では9%しかないのです。
注意ポイント
既に先進国・途上国では分けられないほどに、レベルが発展していることに気付いていないんです。
この「分離本能」でいると、仕事でもいつまでも「自分より下の実力」と思い込み、いつの間にか追い抜かれているなんていう事実が待っているでしょう。
自分の方が優れているという思い込みは捨て去って周りは常に成長していると、「どの世代からも教わる姿勢」ができるかどうかが未来に影響します。
2.ネガティヴ本能
人は流れる情報からネガティブな部分にフォーカスしてしまう本能があり、改善に関するデータを集めようとしません。
今の新型コロナウイルスの状況がいい例ですが、毎日の感染者数やネガティブなニュースばかりで、状況の改善に関するニュースは少ない割合でしか流れず、それにすらネガティブな注釈がつくことが見られます。
危機を煽ることによって意識を高める狙いはあるのかもしれませんが、戦時中のプロパガンダのように戦争を肯定するような煽動に心を乱されてしまうこともある怖い本能でもあります。
ポイント
ネガティブな話題の裏にも必ずポジティブに捉えられる視点が存在します。
決して集団心理でネガティブに対してパニックにならず、冷静にポジティブな面を探す癖づけをしてください。
仕事においてもこの冷静さ、ポジティブを見つめる目は大切です。
3.直線本能
ある伸びているグラフを見ると人は「そのまま伸びていく」と思ってしまう本能です。
例として挙げられたのは「人口増加」のグラフです。
このままの勢いで伸びる続けると「人口爆発」が起きるなんて言われていましたが、実際の研究では、1の「分離本能」でも書いた通りレベル1の国が多かった時は「働き手」として子供を多く作ったり、避妊具の普及や性教育が行き届いておらず人口が増加し続けました。
ポイント
しかし1965年には60%だったレベル1の国が、現在では9%まで減って、出生率もそれに伴って低下しているというデータが出ています。
このことから換算して100億人から120億人で安定するという研究結果が出ています。
仕事の上でも、投資や景気を判断する際に目にした「右肩上がりのグラフ」がそのままの勢いで行くと簡単に考えず、
ポイント
過去からの伸びや現在の状況、そして今後の見通しなど、様々なアプローチで分析することを忘れないでください。
4.恐怖本能
目にする恐怖がすぐそこにまで迫っていると思う本能です。
わかりやすい例で言うと「テロ」や「核兵器」への恐怖です。
テロは増えていますが犠牲者は減少しています。
この2つは共存すると言う結果が出ています。
そして核兵器の数は確実に減少していると言う結果もなかなか知ることがありません。
注意
しかし人はその恐怖が自分の身の回りでも起こるのではないか?と言う恐怖に支配されます。
実生活においては決して恐怖に支配されずワクワクすることに目を向けてください。
起こらない恐怖に支配されてチャレンジへの1歩を踏み出せないで後悔するこのとの方が恐怖です。
5.過大視本能
人間は大きな数字を見せられると「批判・悲観」します。
例えば「世界では年間で420万人の子供が命を失っています」。
こう言われたら悲しくなりますよね❓
しかし数十年前は1,440万人の子供の命が失われていました。
注意
これまでの努力で1,000万人の命が救われているのに、目の前の数字だけで判断してしまいます。
大きな数字ほどそれだけで判断せず、過去と比べてどうなのか❓
それに目を向けることが非常に重要です。
仕事上で今の実績だけにとらわれず広く見る視点がなければ、そのうち大きな損失をしてしまいかねません。
多角的に物事を見る目を養いましょう。
6.パターン化本能
これは宗教や文化を例に出していますが、その宗教や文化の地域は全体がそうだと思い込む本能があります。
しかし所得レベルでこの考え方は変わっているんです。
例えば敬虔なクリスチャンは避妊をすること自体が神聖な行為を害するものとその教義の中で教えていますが、所得の高い高僧なクリスチャンは相談にくる女性に避妊具を渡しています。
ポイント
表立っては教義であるが、実際を考えたらこれが正しいことだと言うことをしっかりと判断しているのが現状です。
特定の宗教や文化、会社なら社風や体質など、それだけで社員全てがそうだと判断することはできませんよね?
目の前の相手としっかり対話をして「自分の五感で」判断してください。
7.宿命本能
今までの常識がこの先も続くと思い込む本能です。
世界の経済を欧米諸国が引っ張っているこの状況が、この先もずっと続くと言う考えは間違っていると提言しています。
同著では、アメリカ、ヨーロッパ、アジア・オセアニア、アフリカに分けた4つのそれぞれの人口の比率が
現在 ➡️ 1:1:2:1
将来 ➡️ 1:1:5:2
こうなると提言しています。
1の分離本能のままでいるとアフリカの経済成長に、欧米が抜かれることも現実に起こりうるのです。
それほど経済レベルは世界的に大変動していきますし、してきました。
中国やインドの経済発展がいい例ですね。
しかしその現実・変化から目を背けていると経済動向そのものを見誤ります。
後発だった企業がグングンと発展していくかもしれません。
物事に「絶対」はありません。
常にアンテナをはって情報に敏感でいることが時代に取り残されない手段です。
8.単純化本能
これは例えると、「経済発展には民主主義が必要」と言う本能が生む思い込みです。
実は民主主義というのは「ある程度経済が成長した状態」でないと導入がしづらいものと言われています。
独裁政権、一党独裁などで開発に思いっきり注力することで成長する国もあります。
マレーシアが良い例です。
このようにある程度成長があった国が、その後対抗政党ができて、与党と野党が意見を戦わせて国民に信を問うのが民主主義です。
しかし実際は2012年から2016年で成長を遂げた10か国のうち
ポイント
9か国は非民主国家だったというのも興味深い事実ですね。
ビジネスにおいても業務がスリム化されたり変化がありますが、発展していくために「単純化した考え」は足元をすくわれる危険が潜んでいます。
是非ともゴールからしっかり逆算してプランを練ってくださいね。
9.犯人探し本能
人間は何か問題が起きると「何かのせい」にしようとする本能です。
わかりやすい例として、二酸化炭素(CO2)排出量の問題。
環境会議では中国・インドが排出量が多いとやりだまに挙げられますが、インドの担当者は言います。
「確かに今の数字はそうかもしれない。ただ我々が経済発展するまでの間に、この状況にしたのは?」と。
会議を行った時点と、世界的な問題に発展するまでの部分は、別で考えなければならないのに今の数字で犯人探しをしてしまうと間違った答えしか導けません。
ポイント
問題の犯人が誰なのか探す時間があったら、まず起こっている問題をどう解決するのか?
どうかここに注力をして欲しいと思います。
解決する頃には犯人なんてどうでもよくなってますから。
10.焦り本能
何か問題が起きた時、「迅速で大胆な対策」が必要という焦りからくる間違いです。
ある国のある村での感染症対策時の出来事です。
感染症が発生した村と隣の村の境界を封鎖するという対策が取られました。
しかしこれで何が起こったでしょう❓
隣村から川を泳いでこちらに来ようとした大勢の死体が流れ着く。
道路が封鎖されて必要な物資が届けられず大勢の餓死者を出す。
こんな事態を招いてしまいました。
ポイント
対策は現状をみてリサーチした上で「緩やかに行われなければならない」と説いています。
これは今起きている新型コロナウイルス対策にまさに言えることではないでしょうか❓
対策を行う人の中にこの「FACTFULNESS(ファクトフルネス) 」を読んだ人がいることを願います。
そしてビジネスでは問題が起きて、焦って雑な対応になってしまい、かえって大火事に発展することもあります。
問題・トラブルの時こそ冷静な判断が必要になってきます。
日頃から想定してトラブルシューティングを作成しておくなど管理者不在でも、誰もが同水準の対応ができるよう共有しておきましょう。
新しい発想には過剰なリスク回避からの解放。あなただけの視点を掴め!
人間はどうしても「変化を恐れる」生き物です。
長い間培ってきた知識が間違っていることを認められない。
だってそれを元に判断してきたこともあるかもしれないから。
そうやって身についた危機回避する本能で生きています。
しかしここまで読んでいただいて、
注意
その本能がいかに、考えること、調べること、検討することを邪魔してしまったか。
著者のハンス・ロスリングは命をかけてこの著書を完成させました。
執筆途中で末期の膵臓癌を宣告され余命宣告をされます。
そして2017年に他界するまで、全ての仕事を断りこの著書の完成に全てを注いだんです。
死に直面した彼が最後にどうしても伝えたかったこと。
これらの言葉を私たちは忘れることなく次の世代へ伝えていく必要がある。
私はそう感じています。
あなたの中にこびりついた「本能という鎖」を解き放って、何度でもこのページを読み返してください。
そして自分が縛られていた思考から自由になり、柔軟に自由に新しい発想で明日を創り上げて行ってください❗️
あなたならきっとできる❗️
著書が気になった方は是非読んでいただくことをおすすめします。
check>>FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣